眠気の原因は二酸化炭素濃度にあり
締切った部屋にいると、頭がぼーっとしてウトウトと居眠りをした経験はありませんか?
また自動車を運転中に、いきなり眠気に襲われることはありませんか?
どちらも二酸化炭素(CO2)濃度が少なからずとも関係していると思って間違いはないと思います。
自宅の寝室で就寝前に二酸化炭素(CO2)濃度を測ったら600PPM程度だったものが、朝起きた時に測ったら2000PPMを越えてたということが実際にあります。
また、運転中の車内で二酸化炭素(CO2)濃度を計測したら、30分も経たないうちに3000PPMを越えていました。
但しエアコン操作のところにある外気取入れ⇔内気循環レバーを内気循環にしていた時です。
人間が吐き出す二酸化炭素の量はそれだけ多いということですね。
二酸化炭素濃度の基準は?
室内の空気の汚れを示す指標の一つとして、二酸化炭素(CO2)の濃度を計測する方法があります。
現在の建築基準法では、居室の二酸化炭素濃度は1000ppm以下(0.1%)に抑えるという基準が設定されています。
WHO(世界保健機関)でも同じく1000ppm以下を基準としています。
なぜ1000ppm以下なのか?
それは、1000ppmを超えると、倦怠感や眠気、頭痛、耳鳴り、息苦しさ、疲労感などの症状につながる可能性があるからです。
必要換気量は建築基準法の設計基準では1人あたり毎時30㎥以上と規定されています。
二酸化炭素濃度を規定内に抑える方法は?
居室の二酸化炭素(CO2)濃度を常に規定値内に抑えるためには、濃度測定を行い定期的に換気を行う必要があります。
しかしながら常に測定モニターをチェックして換気を適宜行うということはあまり現実的ではありませんよね。
そこで最近では24時間換気装置というものが設置されている住宅や建物が増えてきています。
24時間換気にも次のような種類があります。
- 換気扇を常時作動させ、給気口から外気を取り入れるもの(第3種換気)
- 給気および排気ダクトを設け、強制的にファンを作動させ換気するもの(第1種換気)
- 全熱交換器と呼ばれる熱交換システムに給気・排気ダクトを接続し換気を行うもの(第1種換気)
24時間換気についてはこちらのページで紹介していますのでご参照ください。
24時間換気システム 後付け可能か?
第3種換気から第1種換気へ簡単にアップグレード
給気口にファンを取り付けることで、強制的に外気を取り入れることが可能となります。
これでも第1種換気装置と言えるのですが、外気をそのまま取り入れてしまうと折角空調して適温になっている室内に
冬は冷たい空気、夏は暑くて湿った空気が入ってくることになり、エネルギー(電気代)を無駄にしてしまうことになります。
そこで考えられたのが外気処理という概念で、冷たい空気を温め、または暑くて湿った空気を除湿・冷やして室内に取り入れる
外気処理ユニット(外調機)を導入する方法です。
外気処理に関してはこちらのページで紹介していますのでご参照ください。
外気処理と換気について
室温と睡眠の関係についてはこちらをご参照ください。
睡眠の質と室温の関係とは